私の実家が空き巣被害にあったことを受けて、テレビでやっていた防犯対策の特集について、他人事ではないと真剣に見てしまった。音声は替えられ、顔にはぼかしがかかった元泥棒という人物が、家人の居ない家に侵入する方法をあれこれやっていたのだが、その驚くべき侵入窃盗の技術の数々に、うちの実家が不用心過ぎたとは、とても思えなくなった。侵入窃盗犯の技術など、専門学校で学べるわけはなく、親から子に受け継ぐ一子相伝の技とも思えず、いったいこんな技術を、彼らはどうやって身につけたのだろうかと、純粋に感心してしまった。しかし番組では、防犯システムもどんどん進化して来ているから、それらをうまく使って、対策することも呼びかけていた。
実家では空き巣被害後、外出する時は必ず、家の出入り口すべてに、しっかり施錠することを徹底するようになったと聞いた。都会に住む人たちからすると信じられないかもしれないが、田舎では在宅している時はもちろん、ちょっとの買い物であれば鍵をかけずに出かけていくということも珍しくはない。都会と違って近所付き合いも密だから、知らない顔の人間がうろついていたら目立つということもある。
実家が被害に合った時はたまたま雨天で、出歩く人が少なかったので気づかれなかったという不幸があったのだ。更に実家では玄関の鍵を2つに増やし、外部からの目が届きにくい裏庭にある窓には、補助錠を取り付け、玄関には人の動きに反応する、センサーライトを取り付けたということだった。
実家に空き巣被害があったことで、それまではのんきに構えていたご近所の住民たちも、この地域にも空き巣が来るのだということがわかり、防犯意識が芽生えてきたということだ。これまで以上に近隣住民の結束を強め、侵入窃盗犯の被害をこれ以上出さないよう、地域で努力していくといいと思う。
外部リンク:川崎市高津区:身近な犯罪情報