留守の時よりディナーの時が泥棒にとってはベストタイム

私の子どもの頃、実家が泥棒に入られたことがあります。まだ小学校低学年だったと思いますが、その日の事は今でも部分ぶぶんですが、思い出すことができます。季節は夏。時間は家族が全員在宅している、夕飯時でした。私の家は都心では珍しい5人兄弟で、両親を含めると7人家族。その7人が悠々暮らせる、今思うと豪邸とも言える日本家屋に住んでいました。昔だったので、エアコンがついていたのは1階の食堂と、長い廊下を挟んで食堂の反対側にある、応接間だけでした。応接間は普段使用しておらず、夏場は特にエアコンのある食堂で皆過ごすのが普通でした。

ご飯を食べていたか食べ終わった頃、入浴していた父が身体の水分も拭き取らないまま、大声をあげて食堂に入ってきました。泥棒だ、警察を呼べ。台所で洗い物をしていた母に言いました。兄たちについて、父がきたお風呂場の方に行くと、途中にある和室の仏壇や押入れ、和箪笥が荒らされ、和室から庭に出られる縁側の網戸が開いたままになっていました。お風呂から出ると廊下を挟んですぐ見える和室。入浴する前と出た時に景色が全く違うので、父は和室に足を踏み入れずとも、泥棒に入られたことにすぐ気が付いたそうです。

すぐに警察が呼ばれ捜査が始まり、大した窃盗被害ではなかったことがわかりましたが、家に居るのに泥棒に入られたということが両親はショックなようでした。今と違って昔のエアコンは音もうるさく、子どもたちが騒ぎながらテレビを観たりしていた食堂からは、隣の部屋で泥棒に家探しをされているなんて、全く気が付きませんでした。そして、留守の時よりディナーの時が泥棒にとってはベストタイムだということを、その時に警察の方に教えられたそうです。

今のマンション住まいでは、ディナータイムに泥棒が入ってくることは不可能でしょうが、空き巣被害にもあいたくないので、防犯には気を付けているつもりです。